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Torus-Torus-Torus

回転する円環の中で。たとえ緩やかなメールシュトロームの底でも。

自動手記

列車は最初から脱線していて、あたかもそこに砂漠が存在していて、そこには一匹の羊が三本の足で歩いているように、僕はこの巨大な本のページの見開きの上に腰を下ろしていた。ある晩にはカルカッタの渡船場にゴーレムを見た。彼は非常に敬虔で川の流れを妨害するように油をそこに注いでいた。だが結局ゴーレムは己の血液を底の浅い皿に、流しているだけだった。皿は何の気遣いもなく勝手に血を溢れさせた。血は叫んだ。昨夜は寒かったからね、僕は傘をさしていた。彼女は僕に言った、傘をさすのが下手ね、と。僕はそんな言葉を脳内に取り込むこともなく彼女を左から右に追いやった。だから別に悲しくはなかった。僕は既にこれを夢で見ていたから。何の予定もなかったけれど全然構いやしなかった。日陰は僕を許さなかったからだ。全てはあの黄色い太陽に似ていた。だがもし本当にそんなものがあるとしたら僕は最初から僕の体内から一度も外に出なかったことになるのだ。夜は裂けてその隙間から僕が笑っていたのを見た。あの崖は悲しかった。あの列車は私を運ばなかった。あの小鳥はあの森を泳がなかった。あの空は僕の空ではなかった。あの雲の下を僕は知らなかった。教会は鋭利なナイフで内蔵を裁断し、それがあの時なんだったのかを思い出せない一つの形を成した。だがそれでもこれを内蔵と呼ぼう。僕はそう未来で誓った。それだけを今でも覚えている。今日僕は僕の下にあるこの本のページすべてが81ページであることを知った。