詩片004

 

誰の声

何処から 生きた

何時から 死んだ

誰の声

 

春へと傾斜する

おまえは坂をのぼるのか

 

夜を下る

赤い血が色を変える時に

間に合ってしまうのか

 

血の中に言葉が流れていたら

その声は聞こえるだろうか

 

呑み込まれた言葉たちは

何処へ行くのか

誰も知らなかった

 

あの時刻を手のひらに握りしめた君がかつて

この世界にはあったのか

祈りの外で 河床の太陽が

頭上に朝が落る

 

何処から 生きた

何時から 死んだ

誰の声